この記事は、鳥取の境港からロシアに向けて出航しているDBSフェリーの解説をしています。
DBSフェリーの公式ページは分かりにくい上に、チケットの予約ができないということで有名です。かなり困りますよね。
そんなDBSフェリーの簡単に予約する方法や乗り場までの行き方、準備しておいた方がいい物などを詳しくお伝えします。
「ロシアまで行く船ってどんな感じなんだろう?乗ってみようかな?」と思っている人はぜひ読んでみてください!
予約方法だけ知りたい人は『予約方法』までスキップ!
Contents
基本情報(ルート・運航日時・費用)
まず初めにDBSフェリーの基本情報から!
なお、チケットの取り方や船内の様子などは別で紹介します。
運航ルート
DBSフェリーは、日本の境港を出航し、韓国のドン港を経由してロシアのウラジオストク港につきます。
韓国で数時間停まっているとき、韓国に入国することも可能ですよ!
(写真:DBS公式ホームページより引用・編集)
運航日時|日本発 → ロシア着
DBSフェリーは毎週土曜日に境港から出航しています。
運航日時は夏季と冬季で僅かに違います。しかし、韓国で下船・乗船しない限り特に問題はありません。
夏季(3月~11月)
夏季のスケジュールは次の通りです。

冬季(12月~2月)
冬季のスケジュールは次の通りです。

運航日時|ロシア発 → 日本着
先ほどとは逆の、日本に向かう際の時間です。(全て現地時間)
日本発の時とは違い、夏季と冬季で日程が大きく変わります。注意してくださいね!
夏季(3月~11月)
夏季のスケジュールは次の通りです。

冬季(12月~2月)
冬季のスケジュールは次の通りです。
日本発の時と違い、夏季より1日早く出航し、韓国で1日停まります。

料金
次に料金です。料金はクラスによって変わります。
また、学割やシニア割などもあるので、対象者はぜひ使ってくださいね!僕は学割を使って20%割引してもらいましたよ( *´艸`)
料金一覧
クラス | 片道 / 往復 | 日本 → ロシア | 日本 → 韓国 | 韓国 → ロシア |
プレジデントルーム | 片道 | 278,000 | 136,000 | 191,000 |
往復 | 464,000 | 227,000 | 318,000 | |
ロイヤルスイート | 片道 | 77,000 | 39,000 | 51,000 |
往復 | 128,000 | 65,000 | 85,000 | |
ジュニアスイート | 片道 | 61,000 | 30,000 | 42,000 |
往復 | 102,000 | 50,000 | 70,000 | |
ファーストクラス | 片道 | 36,000 | 16,000 | 27,000 |
往復 | 61,000 | 27,000 | 45,000 | |
セカンドクラス | 片道 | 30,000 | 13,000 | 23,000 |
往復 | 51,000 | 21,000 | 38,000 | |
エコノミークラス | 片道 | 26,000 | 11,000 | 20,000 |
往復 | 44,000 | 18,000 | 34,000 |
※全て日本円
なお、公式HPには「燃油サーチャージャーや港での費用が含まれていない」との表記があります。私は追加で費用はかかりませんでしたが、念のため予約の際に確認しておきましょう。
割引
DBSフェリーは以下の条件を満たす時割引が効きます。僕は学割を使い、2割引きしてもらいました。
乳児割引 | 100% 割引 | 大人の1人につき、2歳未満の子ども1人無料 |
子供割引 | 50% 割引 | 2歳から12歳までの子どもは半額 |
学生割引 | 20% 割引 | 満30歳未満の学生(学生証必須)は50%割引 |
障がい者割引 | 20% 割引 | 1–3級:同行者 1人も同級割引適用 4–6級:同行者は割引適用外 |
一般団体割引 | 10% 割引 15% 割引 20% 割引 |
15人以上39人以下の場合10%割引 40人以上79人以下の場合15%割引 80人以上の場合20%割引 |
予約方法
DBSフェリーは、窓口に電話した後にメールを送ることで予約ができます。
公式ホームページでは何故か現在予約できませんので注意してください。
予約の手順は次の通りです!

それではひとつずつ解説していきます!
1.渡航日時とクラスを決める
一番初めに、渡航日時とクラスを決めましょう。
日本から出発する場合は、毎週土曜日の出航です。
2.窓口に電話する
日程が決まったら、DBSフェリー窓口(0859-30-2332)に電話します。
営業日が公式HPなどに乗っていないので定かではありませんが、日曜日や月曜日に電話しても繋がりませんでした。水曜日から土曜日に電話をかけましょう。
電話する際には下のことを伝えてください。
- 希望日時
- クラス
- どの割引を使うか
すべて伝え終わると担当の人から、料金や予約する上での注意事項を言われます。
3.メールを送る
電話をしたら、担当の人から以下のことをメールで送るように言われます。
全て記入してメールを送りましょう。
- パスポートの写真(顔写真が写っているページ)
- 出発日
- 経路(どこから乗るか)
- クラス
- 連絡のつく電話番号
- 割引の有無
4.メールの返事が来たら予約完了
次のようなメールが送られてきたら予約完了です。
メールに予約完了書(Booking Confirmation)とよくある質問が添付されていますので確認してください。
以上で予約ができました。お疲れさまでした。

当日の料金支払い方法 と チケットの受け取り方
当日、境港ターミナルで料金の支払いとチケットの受け取りを行います。
境港ターミナルに入るとすぐ右に「発券窓口」がありますので、そちらで指定された金額を支払いましょう。
なお、割引を使う方で証明書がいる人は、必ず持って行ってくださいね!
境港駅からフェリーターミナルまでの行き方
境港駅からフェリーターミナルまでの行き方は次の通り。

シャトルバスに乗ればいいだけなのですが、なかなかに分かりづらいので写真付きで説明します!
1.JR境港駅を降りて右へ

JR境港駅に着くと、ゲゲゲの鬼太郎の大きな壁画がある建物があります。
その建物がある方から外に出ます。
2.黄緑色の公衆トイレの前でバスを待つ
外に出ると正面に、黄緑色の公衆トイレがあります。このトイレの出入り口の正面がシャトルバスのバス停です。ただし、バス停のようなものはありません。

3.シャトルバスに乗る
指定の時間になったら銀色のシャトルバスが来ます。
「境港市」と文字がかかれていたら正解。乗り込みましょう。

4.到着!
10分ほどバスに乗っていると、フェリーターミナルに到着!お疲れ様です!

客室・船内施設
次は、客室と船内の施設の紹介です。実際の体験も交えながら書いていきますね!
客室
客室のまとめです。写真や詳しい説明は公式HPを参照してください。
僕はエコノミークラスを予約して、セカンドクラスにアップグレードされました。
セカンドクラスは快適でしたが、周りの人が気になる人は快眠できるグッズを持ってきた方がいいでしょう。
プレジデントルーム | VIP向けの最上級の部屋。個室。 日本からロシアの往復で464,000円。写真などはこちらから |
---|---|
ロイヤルスイート | VIP向けの部屋。個室。 日本からロシアの往復で128,000円。写真などはこちらから |
ジュニアスイート | VIP向けの部屋。個室。家族向け。 日本からロシアの往復で102,000円。写真などはこちらから |
ファーストクラス | 家族・カップル向けの2人部屋、4人部屋、6人部屋。 日本からロシアの往復で61,000円。写真などはこちらから |
セカンドクラス | 単身・家族向けの4人部屋や8人部屋。ベッドと布団がある。 日本からロシアの往復で51,000円。写真などはこちらから |
エコノミークラス | 単身・団体旅行向けの大部屋。ベッドと布団の部屋がある。 日本からロシアの往復で44,000円。写真などはこちらから |
船内施設
レストラン
(写真:DBS公式ホームページより引用・編集)
船内には韓国料理バイキングのレストランがあります。
フェリーターミナルで購入しておくか、船内のインフォメーションカウンターで事前にチケットを購入していれば、レストランで夕食を食べれます。
ZESTA BAR

ZESTA BARではお酒だけでなく、各国の料理も食べれます!
営業時間:20時~24時
コンビニ
コンビニでは、日本のお菓子屋カップ麺などの食品が多く売られています。
僕は飲み物や食べ物を買いました。レストランなどが空いていない場合に利用できるので便利でしたよ。
営業時間:出航後~24時
浴室・サウナ
(写真:DBS公式ホームページより引用・編集)
なんと船の中に浴室とサウナがあります。利用料はかかりませんので、利用してみてはいかがでしょうか?
営業時間:出航後~24時
シャワー
船内には24時間利用できるシャワーもあります。
免税店

船内にはいくつかの免税店があります。韓国人が多く利用していましたよ。
営業時間:出航後~22時
ナイトクラブ
(写真:DBS公式ホームページより引用・編集)
僕は行きませんでしたが、船内にはナイトクラブがあります。パリピには最高ですね。
営業時間:20時~24時
カラオケ
(写真:DBS公式ホームページより引用・編集)
船内にはカラオケもあるようです。利用料金等は分かりません!ごめんなさい><
営業時間:20時~24時
よくある質問
最後によくある質問とその回答を載せておきます。
もし、「質問したいことがある!」という方は、コメント欄もしくはTwitter(@pocho_jp)のDMまでご連絡ください!
船内にお風呂はあるの?
24時間使えるシャワーと、24時まで入れるお風呂があります。
シャンプーと石鹸はありますが、タオル等は自身で準備してください。
船内はどの通貨が使えるの?
船内では、米ドル・日本円・韓国ウォンが使えます。
現金を使うとおつりが韓国ウォンになるとかなんとか。(不確かな情報)
クレジットカードの利用時は韓国ウォンでの決済です。
船の中で充電はできるの?
インフォメーションカウンターでのみ充電ができます。
また、充電には1000韓国ウォンかかるので注意してください。
僕は大容量モバイルバッテリーで凌ぎました。
船には何を持っていったらいい?
衣服などの基本的に必要なものを除けば以下2つはあったほうが良いでしょう。
- 暇つぶしの道具
- 快眠グッズ
船は2泊3日なので超暇です。僕は映画を3本、本を1冊、漫画を数冊読みました。
また、ファーストクラス以下はドミトリーのような形になる場合が多いので、耳栓やマスクなどの快眠グッズは持ってきた方がいいでしょう。僕はイヤホンを耳栓替わりにしていました。
ロシアってビザいるの?
ロシアは短期旅行・長期旅行に関わらずビザが必要です。短期観光の場合はアライバルビザでも可能ですが、事前に申請が必要です。
詳しくは『ロシアの観光ビザを個人で簡単に取得する方法』を参考にしてください!
乗ってみての感想
感想を一言でいうと、「船旅好きなら最高。そうでないなら、飛行機で良い。」です。
実はフェリーでロシアに行くのと、飛行機でロシアに行くのは値段がほぼ変わりません。なんなら飛行機のが安いまであります。
もちろん住んでいる地域にもよりますが、僕は東京から行ったので新幹線と電車の費用がさらにかかりました。
ですので、「鳥取近郊に住んでいる」「空港が近くにない」などの理由がある場合を除いては飛行機で行く方が安く済むでしょう。
また移動にかかる時間も大きく違ってきて、船の場合は2泊3日、飛行機の場合は3時間、です。
ただ僕のように、「ゆっくり旅がしたい」「船の中で交流したい」「船旅が好き」という人には、とっても向いていると思います。
ようは、「好きなら、乗っちゃえ!」です。乗った方の報告、楽しみにしています!